
発酵室では醸造が終了し、試飲の結果はとても有望で、豊かであると同時に果実味があり、とても繊細で色も濃い。果実味は、赤い果実でも、黒い果実でもなく、両方と言える。「2011年は、アロマがとても多彩です」と、Sicarex(ボージョレーのぶどうの研究機関)の技術部長ベルトラン・シャトレは言う。「ワインは豊かで、力強いですが、だからといって爽やかさを失っていません。程よい丸みがあるので、心地よく飲めます」と述べている。
2011年のワインはすでに将来有望と見られ、とても偉大な品質であった2009年や2010年と同じ系統にある。2009年は、素晴らしく濃縮し、熟度と酸のバランスがとても良く、神話となっている。2010年は正統派で、アロマの表情が素晴らしく、とても繊細である。そして2011年は、豊かで豊満で、絹のように滑らかなワインで、ボージョレーは改めて、良いヴィンテージでつながったわけである。
2009、10、11年という3部作を通して、ボージョレーは、豊かな香りと繊細なタンニンが巧みに結びついた、しっかりとしたストラクチュアのある力強いワインに回帰している。我々の知る限り、今年、他のいかなる産地も主張することのできない成功である。
11月17日午前0時、ボージョレー・ヌーヴォーの解禁とともに、2011年をぜひ味わっていただきたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿